ベッドの歴史<ヨーロッパ編>
前回に引き続き、ベッドの歴史<ヨーロッパ編>をお送りいたします。
「ヨーロッパのベッド」と聞くだけで、なんとなくおしゃれなイメージをしてしまうのは私だけでしょうか?
ヨーロッパは色々な職人が、代々靴や鞄・その他さまざまなものを作ってきています。イタリア製品、フランス製品……特に日本人はこういった文字に弱いです。でも、その物は実際に美しく洗練されていて、デザインをどの地域よりも重視している地域で作られたものだからだといえます。
というわけで、そんな地域で作られた“ヨーロッパのベッド”の過去にドドンと迫っていきたいと思います!
【ヨーロッパの「天蓋つきベッド」】
ギリシア、そしてローマの文化では、「ベッドで食事」という習慣がありましたが、中世ヨーロッパには、その習慣はなくなっていきました。ベッドは、休息や睡眠の為に使われるようになってきました。その当時の農民のベッドは、低い大型のチェスト(櫃・ひつ)に、わらぶとんを敷いた簡素なものでした。
上流階級においてはどうだったのでしょうか?その頃は"寝室"が部屋としてはっきり区別されていませんでした。「・・・のための部屋」という風に、部屋の役割がはっきり決められていなくて、「広間」が生活の場だったようです。すきま風防止のために天井からつるされたカーテン、そしてその中に据えられたベッド。それが「天蓋つきベッド」の、はしりといえるでしょう。
中世西欧の建物(城、館など)といわれて思い浮かぶのは大勢の人が入れる広間と、そして高い天井など。掃除が大変そう・・・でも素敵ですね。14C初期には、そんな高い天井からのゴミやチリを防ぐために、ベッドの上に天蓋をつけるようになってきました。
初めのうちは、この天蓋も天井からつるされたり壁面に固定されたり。15C末には、ベッドのヘッドボードや円柱で天蓋を支持する形式があらわれました。
すきま風やゴミを防ぐ、という生活上の必要性から生まれた天蓋つきベッド。時代が下るにしたがって、しだいにデザインも重視されてきます。ヘッドボードや天蓋を支える柱には繊細な彫刻もほどこされました。天蓋に付けられるカーテンもゴージャスなものが使われるようになってきたのです。
<参考サイト Liebett World>
「天蓋つきベッド」なんてとても身近な存在とは言えないですよね。それは一般的なイメージの『お姫様』と呼ばれる人々が、大きな部屋の上からつるされたカーテンの中のふわふわなベッドでスヤスヤと眠る姿。そういった現実には考えられないような人が、おしゃれという理由だけで使う代物だと私は思っていました。
しかし!そうではなく、すきま風やゴミを防ぐという生活上の必要性から生まれた物で、あの形は理にかなっていたのです。(城・館のような大きい部屋でない場合、そんなことを心配する必要もないのですが。)
そして、どうせ付けるならもっとおしゃれに!というわけで徐々にデザインもゴージャスになっていったのでしょう。さすがヨーロッパといいたい所です。
しかしながら、私は単に生活上の必要性だけでなく、『囲まれる』という安心感も天蓋つきだからこそ得られるのではないかと思いました。ベッドが安心できる場であることが一番理にかなっていると思いませんか?
12:36 | 快眠グッズ | コメント (0) | トラックバック(0)
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