ベッドの歴史<エジプト&ギリシア編>
「あなたは敷布団派?ベッド派?」
よく聞かれるこんな質問。しかし、「私はこっち派!」と言うよりも、畳だからベッドで寝たくても敷布団で寝ている、こんな人だっているんです。
日本人の昔は畳の部屋に敷布団が普通だったのですが、欧米化が進むにつれ、今の大半はベッドで過ごす人が多いのではないでしょうか?
そのベッド、果たして太古の昔から「今と同じかたち」だったのでしょうか? 世界各地で、また時代背景によってベッドもその形や用途を変えてきています。そのときに、ベッドがどんな位置付けをされているかを考えたら、見えてくるものがあるかも・・・!?
【エジプトの「動物脚」ベッド】
エジプトの動物脚ベッド「金張りの寝台」。
4本の動物の脚で、ベッドのフレーム(ワク)を支えるベッド。亜麻糸で編まれたフレームの上に、マットを置いた、プレーンなものです。ファラオ(=王)のベッドは、フレームに金箔をはりめぐらせ、足が向くほうにフットボード(足側の板)がとりつけられたもの。ヘッドボード(頭側の板)はなく、頭を置く場所が少し高くなっていました。
エジプトでは、家具などの飾りに動物モチーフを多く選んでいます。河馬(かば)や犬なども、それぞれ魔除けの役目を持っていました。ベッドの脚が、動物の脚をかたちどってあるのも、意味があるのです。ナイル川流域には、ライオンが多く生息していました。ライオンは、王の権威をあらわす動物でもありました。ベッドの脚がライオンの脚であった場合、家具だけとしてではなく、それに横たわるべきひとの地位の象徴でもあったのです。
【ギリシアの「ソファーベッド」】
ギリシアのベッドは 『クリネ』 と呼ばれ、4本の角型の脚でフレーム(わく)を支え、頭のほうに頭架(=頭を置く台)を備えた形式です。この当時は、すでに寝具として、藁や白鳥の羽を詰めたマットレスも用いられていました。食事の時には、頭架にクッションを重ねて利用。ちょうど今日の、ソファーのような役割も持っていたのです。
ソファー(長椅子)とベッド(寝台)の兼用・・・。それは、食事という特別なくつろぎの時間を、家族たちとともに過ごすときでもあり、大切な来客をこころからもてなす、リラックス空間でもあったのでしょう!
<参考サイト Liebett World>
それにしても、エジプトはベッド一つをとっても「地位の象徴」という意味があるのですね。ベッドの脚がライオンの脚というものも妙に納得です。ただ、一般庶民の私たちには到底叶わないものなので、自分のベッドの四本足に豹柄の靴下をはめてみるなんてどうですか?茶目っ気たっぷりでオススメです!
ギリシアでは話題のソファーベッドが既にあったのですね!狭い部屋にはソファーベッドが有効活用されますが、折りたたみの構造ではないので、今とはやはり少し違うのかもしれません。
以上、ベッドの歴史<エジプト&ギリシア編>をお送りいたしました!次回もお楽しみに。
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